サンガのサポート
サンガのホームゲームを開催するスタジアムや、アウェイの遠征先にチーム用の用具を届けています。
選手のユニフォームやボールなど、試合に必要な用具や疲労回復のための器具を試合会場やホテル、練習場に運びます。4tトラックの半分くらいが試合の用具で埋まり、全ての荷物を積込むと8割ぐらいのボリュームになります。時にはいったんホテルで荷物を降ろして、アイシング用の氷を積みなおし、練習場まで運ぶこともしています。
荷物の搬入は、選手がホテルなどに到着するまでに済ませていなければなりません。選手の遠征バスより何時間も前、時には前日から出発することもあります。
専用トラックは、サンガのエンブレムやバーサくんでラッピングされているのはもちろん、至るところに紫がカラーリングされています。また、限られた敷地の中でもスムーズに搬入・搬出が出来るよう車長を1メートルほど短くカスタマイズするなどあらゆる部分でサンガ仕様になっています。
運転席の後ろには「安全運転」を祈願して、選手の皆さんが寄せ書きをして下さったチームフラッグを飾っています。
自分がしっかりと仕事をすることで、チームの勝利に少しでも貢献していきたいと考えています。試合中は必要な備品があればすぐに車に取りに行けるようにピッチサイドでスタンバイし、何もなければ選手の皆さんが全力で頑張っている姿を見ています。人一倍感情移入しますし、勝てば自分のことのように嬉しいですね。
J1昇格を逃したシーズンは私も本当に辛い思いですが、選手・スタッフの皆さんが一生懸命やった結果ですし、どんな時でも気持ちを切り替え、前向きに進んでいる姿を見れば、自分が沈んでいられるわけありませんよね。これからも皆さんと同じように自分の責任と役割をしっかりと果たし、J1昇格という目標に向けて陰ながらサポート出来れば、これ程嬉しいことはありません。
サンガ専用トラック運転手 岸田勲
サンガトラックの始まり
京都サンガF.C.がJリーグに加盟した1996年の翌年にサンガのエンブレムを塗装したサンガトラックが誕生しました。
サンガが「京都パープルサンガ」としてスタートしたのは、どのクラブチームも手探りの時代でした。ユニフォームを整理する専用カーゴがなかったり、ロッカールームに置くドリンクや、栄養補給用の補助食が今のように充実していなかったので、私たちも一緒になって工夫を重ねていました。とても近くで関わらせて頂いていたので家族のような雰囲気もあり、当時のサンガ専用トラックの運転手は試合前のロッカールームで選手たちと一緒に円陣を組んでいたそうです。 サッカーの土台が整備されるにつれて、そういった事はなくなりましたが、今でも選手・スタッフの皆さんと一丸となって戦っています。